固定資産税の評価についての心配に、実際に役所で家屋計算表をチェックしながら確認したなっちが説明します。
固定資産税・都市計画税課税の計算方法
固定資産税をいくらおさめるかは、各自治体から4月に明細書が発送されます。
自治体によって書式が違いますが、これを見ると家屋の評価額とそれに伴う固定資産税、都市計画税で払う金額がわかります。
わが家のスペック
- 評価額:11,355,212円
- 床面積:151.81m2
固定資産税の計算方法
固定資産税は評価額の1.4%ですが、新築住宅は居住面積の120m2までの分について1/2が減額されます。
項目 | 計算式 | わが家の場合 |
軽減前の税率 | 評価額×1.4% *1,000円未満切り捨て | 11,355,000円×1.4%=158,970円 |
軽減対象の税額 | (軽減前の税率)×120÷(床面積)÷2 | (158,970)×120÷151.81÷2=62,832円 |
令和3年の固定資産税額 | (軽減前の税率)-(軽減対象の税額) *100円未満切り捨て | (158,970)-(62,832)=96,100円 |
都市計画税の計算方法
都市計画税は評価額の0.3%です。
項目 | 計算式 | わが家の場合 |
令和3年の都市計画税額 | 評価額×10.3% *100円未満切り捨て | 11,355,000円×0.3%=34,065円 |
【家屋計算表】家屋評価の根拠の確認
固定資産税や都市計画税の計算方法は上記で説明しましたが、気になるのが、マイホームの価値(=家屋評価)がどう算出されるか、間違っていないかです。
市役所に行くと免許証の提示だけで課税台帳の写しをもらえました。けれどここに書かれている内容は課税明細書と大差ありません。
知りたいのは家屋評価の計算内容=家屋計算表です。
身分証明書を提示すれば閲覧&写しは可能ですがコピーや写メは不可と言われたので、パソコンを開きながらコツコツまとめました。
家屋評価額 = 再建築価格 × 経年減点補正率 × 評点一点当たりの価額
で計算します。この単位当再建がマイホーム入居後の家屋調査を元に算出されるのですが、わが家の場合を項目ごとにチェックしていきます。
屋根
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
屋根 | 化粧スレートボード | 13,750 | 100.0 | 屋根形式 | 1.00 | 勾配大小 | 0.96 | 0.96 | 8,052 |
軒出大小 | 1.00 | 施工程度 | 1 |
わが家の屋根の傾きは緩やかなため、少し安くなりました。
令和3年家屋評点付設の手引で詳細な内容がわかります。
基礎
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
基礎 | 鉄筋コン基礎 | 13,140 | 100.0 | 階数 | 1.00 | 平面形状 | 0.94 | 0.94 | 7,534 |
地上高 40cm | 施工程度 | 1.00 |
鉄筋コンクリート基礎は40cmなので、若干安いです。けれどやや出っ張った間取りなため平面形状は高くなっています。
外壁
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
外壁 | サイディング | 7,530 | 100.0 | 施工程度 | 1.00 | 施工多少 | 1.09 | 1.09 | 9,417 |
断熱材 並 | 1,110 | 100.0 |
サイディングは厚さに関係なく評点は同じです。わが家は出っ張った間取りなため補正係数でやや高くついています。
内壁
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
内壁 | 総合評点 中 | 4,940 | 100.0 | 施工程度 | 1.00 | 施工多少 | 1.08 | 1.08 | 5,335 |
わが家は全部クロス貼りでしたが、個別計算ではなく、総合評点方式で中と評価されました。
天井
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
天井 | 総合評点 中 | 3,410 | 100.0 | ||||||
断熱材 並 | 930 | 61.3 | 施工多少 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | 3,980 |
こちらも個別式ではなく総合評価で中でした。
床
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
床 | 総合評点 中 | 5,450 | 100.0 | 施工多少 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | 5,967 |
断熱材 並 | 930 | 55.6 |
こちらも個別式ではなく総合評価で中でした。
床組み
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
床組 | 仕上げ無し | 0 | 5.7 | 施工多少 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | 2,987 |
一階床組 | 1,260 | 55.6 | |||||||
二回床組 | 5,910 | 38.7 |
床組みとは床を支える骨組みのことです。
柱壁体
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
柱・壁体 | 柱、壁体 | 12,400 | 100.0 | 施工程度 | 1.00 | 施工多少 | 1.11 | 1.11 | 13,764 |
(断熱無) |
ここでも出っ張りが多い間取りなため補正係数が多くなっています。
建具
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
建具 | 建具 中 | 18,560 | 100.0 | 施工多少 | 0.69 | 施工程度 | 1.00 | 0.69 | 12,806 |
古材補正 | 1.00 |
古材補正とは、家を建て替えした時などに再利用した場合に減点補正され安くなるそうです。わが家は使っていないので変わらない=1でした。
仮設工
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
仮設工 | 仮設工事 | 2,190 | 100.0 | 工事難易 | 1.00 | 1.00 | 2,190 |
家屋を建築する際に必要な足場等の準備工事又は工事中の保安のための工事です。標準的な家なので1ですね。
その他
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
その他 | 雑工事 | 515,261 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | 7,400 | ||
階段 | 188,670 | 1.00 | 1.00 | ||||||
バルコニー | 48,270 | 8.69 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 |
設備
区分 | 評点項目 | 標準評点 | 使用量 | 補正係数 | 連乗 | 部分別評点 | |||
設備 | 総合設備 | 4,214 | 151.81 | 施工多少 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | 15,011 |
電気設備 ドアホン | 46,810 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
給水設備 使用口 | 960 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
洋式便器 水洗式 | 61,900 | 2.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
ユニットバス | 379,850 | 1.00 | 型式 | 1.00 | 大きさ | 1.00 | 1.00 | ||
施工程度 | 1.00 | ||||||||
浴室換気乾燥機 | 51,950 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
洗面化粧台 | 62,730 | 1.00 | 開口寸法 | 1.13 | 施工程度 | 1.00 | 1.13 | ||
洗面器 | 44,600 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
システムキッチン | 297,800 | 1.00 | 開口寸法 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||
給湯器(追焚有) | 223,000 | 1.00 | 号数 | 1.00 | 追焚有無 | 1.00 | 1.00 | ||
施工程度 | 1.00 | ||||||||
換気設備(住宅用)戸建て | 630 | 151.81 | 機能 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||
床暖房設備 | 14,260 | 16.91 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 | ||||
洗面化粧台 | 62,730 | 1.00 | 開口寸法 | 1.00 | 施工程度 | 1.00 | 1.00 |
気になったのが、洗面化粧台と洗面器の違いです。鏡や化粧台があると洗面化粧台になるそうですが、市によっては鏡と洗面台が分離していると洗面器扱いできるところもあるそうです。
固定資産税・都市計画税課税の確認まとめ
家屋計算表で固定資産税、都市計画税の根拠がわかる
マイホームに継続的にかかる税金の元となるデータなので一度確認して見てください!
SUNJU(サンジュ)